剛柔流は、剛と柔の技術を併せ持つ、沖縄空手「三大流派」の一つです。那覇手の大家として有名な東恩納寛量の高弟である、宮城長順により作られました。剛は硬いを意味し、握った拳でまっすぐに攻撃します。柔は柔らかいを意味し、広げた手で円を描くように動かします。剛柔流は円と直線運動の両方の動きからなり、蹴りや拳による力強い攻撃、広げた手での円の動きによる柔らかい防御、そして相手をロックする技、つかみ技、倒す技、投げる技も含みます。そして、呼吸法をとても重視する特徴があります。
上地流は、沖縄空手「三大流派」の一つです。上地流はもともとパンガイヌーンと呼ばれていたが、開祖の上地完文にちなみ、名称が変更されました。上地流は、開祖の上地完文が中国に渡り、中国の武人周子和に教えを受けたパンガイヌーン(半硬軟)拳法が基になっており、中国武術の流れもくんでいます。特徴としては、肉体を頑強に鍛え上げることがあり、三戦(サンチン)による鍛錬を特に重視します。
しょうりん流系には、小林流・少林流・松林流・少林寺流などが含まれ、沖縄空手「三大流派」の一つです。その中の一つ小林流は、首里手の大家である糸洲安康を師にもつ知花朝信により1933年に命名されました。小林の2文字は小さいと森を意味し、中国武術の小林への尊敬の意味も込められています。小林流は伝統的流派である首里手の流れを汲み、特徴としては、構えや呼吸法に無理がなく自然体であり、当て身の破壊力を養成することを重視します。
古武道は沖縄に古くから伝わる武器を使った武道です。沖縄では、沖縄空手と古武道は、車輪の両輪のようなもので、どちらか片方ではなく、空手と古武道を両方学んでこそ、それぞれの技がより深まり、上達するとも言われています。代表的な武器としては棒、サイ、ヌンチャク、トンファ、鉄甲、鎌、テインベー、エイクなどがあり、武器毎にそれぞれの型や技(わざ)があります。
フルコンタクトは、組手の際に寸止めの手法を取らず、直接打撃制(=フルコンタクト)のルールや稽古体系を採用している空手会派や団体の総称です。直接、対戦相手を強打することから激しく体力を消耗し、フィジカル面の強さを重要視し、近距離での攻防が主体である特徴を有します。極真空手の創始者である大山倍達によって広められたものです。
本土空手は1920年代に沖縄から日本全国に伝えられ、第二次世界大戦後に世界に広まりました。本土空手には数多くの流派が存在しますが、松濤館流、剛柔流、糸東流、和道流の4つが「四大流派」と呼ばれ、本土空手を代表する流派になります。特徴としては、伝統的な技術に基づいて稽古や試合を行うことがあり、試合は大きく分けて「型の演武」と「組手」があります。組手は基本は顔面なし、寸止めまでですが、中には防具をつけて行う団体もあります。
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